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HRT経路マップ

本経路はWPATH SOC 8およびEndocrine Society臨床実践ガイドラインに基づき、トランスフェミニンHRTの開始から維持までの標準的な枠組みを提供します。

WEEK 0

阶段 0: ベースライン評価

投薬開始前に、禁忌の除外と個人の基準値確立のため、包括的なベースライン検査を実施してください。

  • 性ホルモン(E2、T、SHBG、LH/FSH)

  • 肝機能・腎機能・脂質パネル

  • 凝固検査・Dダイマー

  • 空腹時血糖・全血球計算(CBC)

開始期 · 1〜6ヶ月

阶段 1: 低用量での開始

1〜6ヶ月
投与経路開始用量出典
経口エストラジオール 2.0 mg / 日 Endocrine Society 2017
経皮パッチ 50-100 µg / 24時間 Endocrine Society 2017
経皮ジェル 1.5 mg / 日 Endocrine Society 2017
筋注バレレート酸エストラジオール (EV) 1-2 mg / 週 Rothman 2024

抗アンドロゲン薬(必要な場合):酢酸シプロテロン(CPA) 5〜12.5 mg/日 またはスピロノラクトン 50〜100 mg/日

目標 E2

50-100 pg/mL

目標 T 推移

↓ 低下傾向

安全上の注意:身体がレセプターの変化に適応するには時間が必要です。血液検査なしで用量を増やさないでください。「何も起きていない」と感じても増量しないでください。乳腺の兆候は通常3〜6ヶ月で現れます。

3ヶ月目

判断ポイント

E2 30-100 pg/mL かつ T低下傾向 → 現在のレジメンを6ヶ月まで継続
E2 <30 pg/mL → フェーズ2の用量へ増量を検討
肝機能異常 / PRL >30 / 重度の気分悪化 → 中止し医療機関を受診
漸増期 · 6〜12ヶ月

阶段 2: 用量漸増

6〜12ヶ月

3ヶ月目の検査結果に基づいて調整します。トランスフェミニンの方の標準的な生理的範囲に到達することが目標です。

投与経路調整後用量
経皮パッチ 100-200 µg / 日
経口エストラジオール 4 mg / 日
経皮ジェル 3 mg / 日
筋注バレレート酸エストラジオール (EV) 2-4 mg / 週

目標 E2

100-200 pg/mL

目標 T

<50 ng/dL

プロゲステロン(任意)

乳房の発達段階に応じて検討(Tanner 3以上)

筋注 E2V 2-4 mg/週経皮ジェル 3.0-4.5 mg/日

6ヶ月目

安定性評価

E2 100-200 pg/mL かつ T <50 ng/dL → 維持期へ移行
T >50 だが E2 は目標範囲内 → 抗アンドロゲン薬を調整(Tを抑制するためにE2を増量しないこと)
E2 <100 pg/mL → 安全な範囲内で増量を継続
定常状態 · 12ヶ月以降

阶段 3: 長期維持

12ヶ月以降

ホルモン値と身体的変化が安定したら、低頻度のモニタリングに移行します。E2 100-200 pg/mL、T <50 ng/dLを維持するための最小有効用量を継続してください。

モニタリング頻度

6

ヶ月

6ヶ月ごとにホルモンパネルおよびVTEリスク因子の評価。年1回の脂質・空腹時血糖検査。骨密度検査も検討してください。

E2 >200 pg/mLでは女性化がさらに促進されることはありません。リスクが増加するだけです(Endocrine Society 2017, Rec 2.2)

初期フェーズ終了

システム稼働中 | モニタリング継続


出典: Hembree et al. 2017 (Endocrine Society); Coleman et al. 2022 (WPATH SOC 8); UCSF Transgender Care Guidelines; Rothman 2024.